この本は、私の ベスト オブ ベストです。
書かれている内容もさることながら、付属のCDに収録されているエクセルファイルもお勧めです。これを利用すれば、なんとなく分ったつもりでいたファイナンス理論の数式が、具体的なイメージとなって目の前に広がり、「なるほど、そういうことなのか・・・。」と実感出来るはずです。
また投資予測や企業価値評価のために必要なファイナンス理論のエッセンスが凝縮されていて、私にとっては有難い一冊になっています。
読み進めていた半年間は、大切なお菓子を大事に少しずつ食べている気分でした。全て食べてしまいましたが、「後書き」を読んで、この本で身に付けた理解を基に、これからの工夫と努力次第で自分でお菓子を作れることに気が付いて、今はワクワクしています。
なお、この本の良さを満喫するために、「入門経済数学 Ⅰ・Ⅱ」（多賀出版）、「統計学入門」（東京大学出版会）、「企業価値評価 第5版 上・下」（ダイヤモンド社）などを読み、数学、確率・統計、DCF法の基本を理解しておくことをお勧めします。また多少のプログラミング経験があれば、よりスムーズに読み進められます。
プロを目指す人は勿論、相場観のみに頼ることに限界を感じていて、ファイナンス理論のエッセンスを身に付けて投資に取組んでみたい人にお勧めの一冊です。