良い戦略、悪い戦略

戦略本を読めば読むほど深まる疑問・・・、「つまり戦略って、何?」に
UCLAの教授である著者が明快に答えてくれます。

著者の視点のユニークさや知識もさることながら、特筆すべきは事例の豊富さです。
これだけの事例を引用し、しかも現場で何が起こっているのかまで記述出来るのは、
著者が研究室に閉じこもるのではなく、コンサルタントとしても
果敢にビジネスの現場で自らの知識や理論を試し、修羅場を経験して超一流になっている証です。

勉強をし知識を深めることと仕事をし経験を積むことを、車の両輪のように同時に働かせなければ、
本当に社会の為に貢献できる人間 にはなれないことに、改めて気付かされました。

また、けっして投資のハウツー本ではありませんが、
投資先の会社を選ぶ際に、この本で得た理解が役立つことは間違いないです。

著者のような人物が教鞭を取る大学がアメリカにはあり、そこで学んだ人材が活躍する国だからこそ、アメリカは世界のリーダーであり続けられるのだと納得しました。

文句無く☆5つです。