私が読んできたマクロ経済学の入門書の中で、これが一番分かりやすいです。
豊富なケーススタディを交えながら丁寧に解説していますので、ⅠとⅡを読んでおけば、経済番組で解説されているレベルなら、経済に関する大抵の事柄が分かるようになるはずです。初学者以外には物足りない感じがするかもしれませんが、参考文献も豊富に掲載されていますので、もっと突き詰めたい場合に参照しやすくなっています。
勿論ご多分に漏れず、こういうテキストをちゃんと理解するためには、微分の知識が前提になりますが、数式を必要最小限に絞っているようですし、こちらも分かりやすく記述していますので、理解するために何時間も格闘するようなことは全くありませんでした。
著者はこのレビューを書いている時点で、スタンフォード経営大学院で経済学を教えていらっしゃいます。https://www.gsb.stanford.edu/faculty-research/faculty/chad-jones
こういう本を書ける人材が揃っている米国は、やっぱり強いなあとつくづく思いました。なお、書籍のリンクをⅠ だけに貼っています。Ⅱは別ですのでご注意ください。
マクロ経済学の基礎を身につけたい方は是非お読みください。