マクロ実証会計研究

「色んな会社の利益(会計情報)をまとめてみて、ある業界や特定の国、はたまた世界全体の経済予測や株価の傾向・特徴などを知るために利用してみたら一体何が判るのか?」という研究の、日本の第一人者のお二人が書かれた本です。

平易に書かれていますので、会計の知識さえあれば分析結果の解釈の仕方などが分からなくても十分に理解できる内容です。また「企業業績が改善したらはたして給料が上がるのか?それとも先に投資に使われて上がり難いものなのか?」という研究などを紹介していますので、とても興味深く読むことが出来ました。読み進めていくうちに、資産配分を検討する際に使える、分散投資(インデックス運用)に活かせるに違いない、と確信したところ、案の定、最後に著者ご自身がその可能性について書かれていました。

ところでこの研究は経済予測に比べると、よりビジネスの現場に結びついているように感じました。ですから大学の研究者と企業の財務担当者やファンドマネージャーなど実務家との共同研究の方が、より実り豊かな結果を得られやすいのかもしれません。

これから巻末に掲載されている先行研究の論文のうち公開されているものを順次読み進めるつもりです。投資助言の参考になるものを見付けてみたいですし、もし皆さんに紹介したい論文が見つかったら、このブックレビューで取り上げてみたいです。