国家とグローバル金融

投資を続けていると、大した理由が見当たらないのに株価や為替レートが急上昇したり急落して、経済ニュースを見ると原因がもっともらしく解説されていますが、どうもピンとこないという経験をした人がいるはずです。

そうなる理由の一つに投機資金が上昇・下落を演出しているというのがあって、投資マネーが行き場を求めて世界中を駆け巡ることができるからです。自由に駆け巡ることが出来るお陰で、私達は日本にいながらにしてネット証券で米国株を低コストで売買できるわけですが、元を辿れば資本移動の自由化に行きつきます。

この本はブレトンウッズ体制の崩壊後に急速に進展した、金融自由化・資本移動の自由化の背景で何が起こっていたのかを、国際政治経済学の立場から論述しています。これを読むと、投機的資本移動まで自由化されている現状では、金融危機が周期的に起こることを避けられない可能性が高く、いかに株は長期的上昇が期待出来るとはいえ、「投資は株式100%で大丈夫。」などとは私には言えない、というのが正直な感想です。

投資をするのが当たり前になってきている今だからこそ、知っておくべきことが書かれている本です。