Real Estate Booms and Banking Busts : An International Perspective.

Real Estate Booms and Banking Busts : An International Perspective.

Richard J. Herring and Susan Watcher
1999年
この書籍の評価
5.0 rating

ペンシルベニア大学ウォートンスクール(経営大学院)の二人の教授、Richard J.Herring氏 と Susan M.Watcher氏の共著です。不動産バブルを理解するために必読の名著だと思います。

不動産バブルと金融機関との関わり、過剰融資が発生するメカニズム、不良債権処理を先延ばしにする理由など、興味をそそられる内容が満載です。また1980年代以降に発生した、日本をはじめとする各国(スウェーデン、米国ボストン、タイなど)の不動産バブルについても詳細に描写されています。私は1980年代の日本の不動産バブルは、プラザ合意後の金融緩和が引き起こした日本特有の現象だと曖昧に理解していたのですが、これを読んで、同時期に世界的な信用拡大が起こっていたことに気が付いて、その理由を調べてみるきっかけにもなりました。

私の35歳頃が日本が土地バブル崩壊に直面していた時期です。当時、行商から身を起こして会社経営に成功した後、バブル崩壊で多額の借金を抱えてしまった方を間近に見ましたので、当時の記憶が蘇り、なるほどバブルに巻き込まれる可能性は誰にでもあるのだな、と認識した次第です。ご興味のある方は Google Scholar で検索すればダウンロードできますので、どうぞ。